乳口炎は本当に痛かった...
そんな感じで、産後23日目に母乳育児三大トラブルの一つである乳口炎になりました。
乳口炎とはその名の通り『母乳の出口の炎症』であり、経験者は口々に「激痛」と語る恐ろしいトラブルです。
ちなみに母乳育児の最強トラブルと名高い乳腺炎は、母乳の管である乳腺が詰まってしまうことで発熱したり激痛を伴ったりするというなかなか恐ろしい症状で恐れられています。
実は私も乳腺炎になりかけたことがあるのですが、なりかけでも気持ち悪いしフラフラするし悪寒はするし頭は痛いし...といった生き地獄でした。
フラフラしながら実家に駆け込んで、寝込みながら何度か息子に吸ってもらって事なきを得たのですが、気持ち悪くてフラフラでハァハァしているのに授乳をしなければならないツラさ...!
マジで死ぬかと思いました。
そして今回体験した乳口炎ですが、普通は赤ちゃんの飲み方の癖などで母乳がたまって、乳首に白いできもの(白斑)が出来る、という症状が多いそうですが、今回私に出来たのは黄色いできものでした。
しかも超巨大!
普通は1、2ミリと言っているところで5ミリ(!)くらいの大きさがあり、見るからにこれは放っておいてはいけないぞというオーラを放っていました...。
しかも痛みが普通じゃないんですよ。
授乳中はもちろん激痛、授乳前後も激痛、母乳が湧き出てきても激痛...という感じで、控えめに言って眠れないくらいの痛みです。
よく乳口炎は『陣痛の痛みに匹敵する』といわれるらしいですが、確かに...あのー、思い出したように痛くなる感じとか、痛くて眠れなくて耐えるしかない感じとかが似ている気がします。
で、そんなできものなので授乳も震えるほど痛く、こまめに吸わせるどころかあまりの痛さに搾乳機しか使えなくなってしまい、「これは一刻も早くなんとかしなくては...!」と今お世話になっている産婦人科で診てもらったところ乳口炎と診断された次第です。
しかも診断後間髪入れずに「これは長引くね」と言われてしまい、自分の顔に「ガーン」というまる子のタテ線が入っているのが見えるくらい絶望したのですが、乳口炎に手っ取り早い治療法はないらしく「3時間以上間隔が開かないように赤ちゃんに飲んでもらう」「授乳の前に5分くらい自分で絞り、乳首を柔らかくしておく」「デスパコーワという口内炎の軟膏を塗ってラップでパックする」というアドバイスを貰って、タテ線のまま帰路につきました。
新デスパコーワは救世主であった
「こんなに痛いのに長引くのか...」という絶望感と、陣痛の初期にも匹敵する確かな激痛...。
なるほど、三大トラブルといわれるだけありますね。(他人事)
で、痛いけどちゃんと痛い方の母乳も絞らないといけないらしいので、搾乳機や自分でちょこちょこ絞る→アドバイス通りデスパコーワを塗ってラップパック...を繰り返すこと丸一日。
なんと、水泡のようなできものが潰れて膿が出てきてから、全く痛みがなくなりました...!
ということは、痛かったのって実質1日半くらいだったの!? という感じですが、あの濃厚でコッテリとした痛み...
よかった...早く治まって本当によかった。
そして、もしかしたら今苦しんでいる方のために詳しく記述すると、搾乳してデスパコーワを塗るたびに黄色いできものが表面に出てきて大きくなり、よくみるとできものに小さい傷のようなものができていたので思い切ってえいっ!と絞ってみたら膿が出てきて痛みがひいた...という感じでした。
正直、「このできものって最終的にどういう感じで治るんだろう...」と思っていたのですが、答えは『破れて膿が出て治る』でした。
母乳のつまりも破れて治るのかしら...?
どうなんだろう。
どちらにしても乳口炎に共通するのは、『乳腺が詰まって乳腺炎にならないように、痛くても搾乳や授乳をこまめにする』ということのようですよ。
地獄ですよね。
でも安心してください。
ちゃんと絞ってデスパコーワを塗ってラップパックをすると、必ず治ります。
痛いけど...治ります。
ですが痛みが治まっても何日かはデスパコーワを塗り続けるのが大切だそうです。
治ったと思っていても再発する恐れがあるので、引き続きこまめに授乳やつまり対策が必要なんですね。
なんて厄介なんだ...乳口炎。
前駆陣痛にはじまり、産みの陣痛、出産後の後陣痛、母乳育児はじめのおっぱいトラブル...
人を1人産み落とすということは痛みとは切り離せないものなのかもしれません...
が、『新デスパコーワ』というおっぱいトラブルの救世主の名を心に刻み、母乳育児が軌道にのるまで共に戦おうと思います。